2014年
クリスチャン・サルデ Christian Sardet
- 写真
- タラ号海洋プロジェクト
クリスチャン・サルデは、細胞や生物の科学的かつ芸術的な撮影に情熱を注ぐ生物学者です。ヴィルフランシュ・シュル・メール海洋研究所名誉ディレクター(フランス国立科学研究センター)で、主に受精と胚の発生を研究しています。制作に携わった数々の映画やDVDでの賞や、生命科学分野の功績に与えられる欧州分子生物学会賞を受賞しています。
プランクトン・クロニクルズ
世界規模でプランクトンの調査・研究を行うタラ号海洋プロジェクト(2009~2013年)の共同設立者兼科学コーディネーターであるクリスチャン・サルデは、マクロノーツ(シャリフ・マーシャク&ノエ・サルデ)と共同で「プランクトン・クロニクルズ」プロジェクトを開始しました。 その目的は、プランクトンの美しさや多様性を、写真や映像を通じて一般の人々に伝えること。 2013年、クリスチャンはフランス科学アカデミーが授与する海洋科学グランプリ(フランス海洋開発研究所)を受賞し、『美しいプランクトンの世界: 生命の起源と進化をめぐる』(ウルメル出版/パリ)を出版、後に英語、ドイツ語、日本語、中国語に翻訳されています。
クリスチャン・サルデ Christian Sardet
クリスチャン・サルデはスクーナー船タラ号に複数回乗船しています。息子のノエ・サルデはモントリオールを拠点に映画監督として活躍しており、母の映画製作への情熱を受け継ぎながら、同時に父の科学的世界に没頭しています。家族写真の中には、5歳のとき、ノエがすでにアメリカのフライデー・ハーバーで、父親と一緒にプランクトン採集をしている姿があります。クリスチャンとノエは、「プランクトン・クロニクル」の中で、肉眼ではほとんど見えない生物たちを見せてくれます。
プラスチックの入り混じったプランクトンを撮影するため乗船した二人は、カメラ取材にも快く応じてくれました。父と息子の船上での様子を、下に掲載の2編の映像よりご覧ください。