目的

前例のない大規模調査

この繊細なサンゴ礁生態系はどのように機能しているのか?


サンゴ礁は地球規模の変化や、地域的な環境圧力の影響にどのように適応していくのか?


生物多様性におけるサンゴ礁の重要性を広く共有する。


「生物の多様性に関する条約(生物多様性条約)」において、これらの生態系を保護するよう提唱する。

© Fondation Tara Océan

2016年5月に母港であるロリアンを出港したスクーナー船タラ号は、史上最も大規模なサンゴ礁探査を行いました。

2年半に及ぶ探査プロジェクトで、10万km以上を移動し、2,677回の調査ダイビングの実施。

世界最大の海・太平洋のサンゴを観察するという目的を達成するためには、これほどの時間が必要だったのです。

船上の日々

タラ号太平洋プロジェクトの裏側

本プロジェクトの特徴は、世界のサンゴ礁の40%以上が集中している太平洋という非常に広い地域を横断し、包括的に調査していることです。このような取り組みは、今までに例がありませんでした。

タラ号をみる
  • 2年プロジェクト期間

  • 100,000 km航行距離

  • 32観測した列島の数

  • 36,000採取サンプル数

セルジュ・プラヌ(プロジェクト科学ディレクター)

予備結果から、未来のサンゴ礁の状態は、地球の気温の推移と、人間の行動や汚染からサンゴ礁を守れるかどうかにかかっていることが明らかになりました。

知っていますか

太平洋には世界のサンゴ礁の4割が分布している

わかったこと

サンゴ礁間の健康状態の比較

現在、サンゴ礁の将来の姿については気候変動が安定し、新しいサンゴ礁群が新たな地球の温度条件に耐えられるようになるまで、サンゴ礁の状態は悪化していくと考えられています。

タラ号太平洋プロジェクトのデータは、地域的な攪乱(汚染、都市化、土壌侵食による堆積)の影響と、地球規模の変化(地球温暖化、海洋酸性化)の影響を切り分け、両方の影響を受けたサンゴ礁群の健康状態を測定する貴重な手段となっています。

 

© Fondation Tara Océan

チーム

スクーナー船上でのリレー

フランス国立科学研究センターとモナコ科学センターが調整役となり、8カ国23機関から100名の科学者が交代で乗船しました。

科学パートナー

ドニ・アルモン

タラ号太平洋プロジェクト共同科学ディレクター モナコ科学センター科学ディレクターCo-

セルジュ・プラヌ

タラ号太平洋プロジェクト共同科学ディレクター フランス国立科学研究センターリサーチ・ディレクター

タラ オセアン ジャパンのパートナー

メインパートナー